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土木施工管理の仕事内容とは?活躍の場や収入について解説

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2024.04.02

このページでわかること

  • 土木工事において作業員の存在も大切ですが、トータル的な管理を行う土木施工管理スタッフの存在も不可欠です。この記事では、土木施工管理の仕事内容や活躍の場、収入について解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

  • 土木施工管理の仕事内容とは?
  • 土木施工管理が行う4つの管理
  • 土木施工管理でキャリアアップにつながる資格

土木工事においては作業員の存在も大切ですが、トータル的な管理を行う土木施工管理スタッフの存在も不可欠です。土木施工管理は、土木工事の全体を管理し、作業員を指導監督する役割を担います。
この記事では、土木施工管理の仕事内容や活躍の場、収入について解説します。スキルアップにつながる資格についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

土木施工管理の仕事内容とは?

土木施工管理の役割は、土木工事の進行を計画通りに管理したり、現場で指示を出して作業を監督したりすることです。土木工事の範囲は広く、河川や道路、橋、港湾、鉄道、上下水道といった工事が対象となります。
品質管理や安全管理も重要な役割で、作業中断や住民への説明といった様々な業務が求められます。これらの業務を包括的に担当し、土木工事全般に携わる仕事です。

土木施工管理の活躍の場

土木施工管理は、水インフラ整備事業者や橋梁施工会社、トンネル・高速道路施工会社といった様々な分野において、活躍の場があります。社会インフラの整備や改善に貢献できるため、他にはない大きなやりがいを感じられます
水インフラ整備事業者・・・水道などの水インフラの整備

橋梁施工会社・・・橋梁工事の施工管理
トンネル・高速道路施工会社・・・トンネルや高速道路の施工管理

土木施工管理と建築施工管理の違い

土木施工管理と建築施工管理の違いは、主に担当する工事分野にあります。土木施工管理は、土木工事に関連する仕事を担当し、土地区間整理や災害復旧工事、道路、橋梁、トンネル、河川、上下水道、ダム、海岸などの土木工事に携わります。
その一方で、建築施工管理は、ビルやマンション、事務所、スポーツスタジアムなどの建築物の新築工事に従事します。両者とも工事を管理する点では共通していますが、その分野が異なることが特徴です。

土木施工管理の年収

土木施工管理の仕事は、高収入が手に入る職種の一つです。厚生労働省のデータによると、一般的な土木施工管理の年収は573.2万円*となっています。これは、令和3年の平均給与である443万円**を大きく上回る金額です。労働環境は容易ではない一方で、技術力によっては若年層でも更なる高収入を目指せる職種でもあります。コツコツと実績を積み重ねれば、高収入が望めます。
*参考:厚生労働省|職業情報提供サイト「土木施工管理技術者」
**参考:国税庁|令和3年分 民間給与実態統計調査

土木施工管理のやりがい

土木施工管理の仕事には、社会貢献や工事完成時の達成感、安定した需要、経験に見合った高給与など、多くのやりがいがあります。インフラ整備や災害復興に携わることで社会貢献を感じ、工事の完成による達成感も大きいです。
土木工事は建設業界の基盤であり、需要の安定性が保障されています。経験に応じた高給与やキャリアアップも期待でき、土木施工管理技士の取得など資格を活用することでさらなるステップアップが可能です。

土木施工管理が行う4つの管理

土木施工管理では、主に4つの管理を行います。

  • 安全管理
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 原価管理

それぞれがどのような管理なのか、順に解説します。

安全管理

安全管理は、作業員の安全を確保するための重要な業務です。作業員の体調や作業環境の安全性をチェックし、労働災害の発生を防ぐために細心の注意を払って管理します。足場や仮設などの整備状態も定期的にチェックし、作業現場での安全を確保します。

工程管理

工程管理は、策定した工事計画が計画通りに進んでいるかを監視し、必要に応じて調整を行う業務です。天候などの外部要因が工程に影響を与えることがあり、そのような変化に柔軟に対応する能力が求められます。

品質管理

品質管理は、現場工事が設計図面通りに適切な基準を満たす品質であるかどうかを管理する業務です。形状、寸法、強度、材質、外観などにおいて、それぞれの品質基準が満たされていることを確認し、試験結果や写真などの証拠を用いて検証します。特に、コンクリートの強度チェックなどは品質管理の典型的な例です。

原価管理

原価管理は、土木工事に関連する費用が予算内で管理されているかどうかを監視する業務です。単に予算内であるかどうかを確認するだけでなく、材料費や人件費などの費用を項目別に管理し、過去の費用と将来の見積もりを比較して毎月計算します。これにより、利益を確保するための費用管理を効果的に行います。

土木施工管理でキャリアアップにつながる資格

土木施工管理の仕事でキャリアアップを目指すためは、国家資格である「土木施工管理技士」の資格取得が有効です。土木施工管理技には1級と2級の2つのレベルがあります。特に1級土木施工管理技士は業界内で高く評価されており、資格手当もより高額になることが一般的です。
資格を取得するには、所定の実務経験を積んだ上で資格試験に合格する必要があります。昨今の高齢化に伴い、業界内の需要に対しての資格保有者が不足しているため、高い安定性と高収入を得ることができるでしょう。

1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士の違い

1級土木施工管理技士と2級土木施工管理技士の最大の違いは、1級合格者が「監理技術者」に、2級合格者が「主任技術者」になる点です。監理技術者は大規模な工事現場の指揮官を担当できます
2級土木施工管理技士は、請負代金の合計が4,000万円(建築一式工事の場合は6,000万円)以上の場合に対応できません。しかし、1級土木施工管理技士は金額の制限がなく、より大規模な工事にも携わることが可能です。
また、土木施工管理技士の受験要項である学歴や実務経験年数、試験内容などが異なる点にも留意する必要があります。当然のことながら、1級は2級よりも難易度が高いため、資格取得にはより念入りな対策が必要です。
参考:国土交通省|監理技術者制度運用マニュアル

土木施工管理技士の資格を取得するメリット

土木施工管理技士の資格を取得するメリットは2つあります。

  • 規模の大きな工事を担当できる
  • 昇給や昇進しやすい

順に解説します。

規模の大きな工事を担当できる

土木施工管理技士を取得することで、大規模な工事に携われます。特に土木施工管理技士1級は、監理技術者として建築一式工事の場合、6,000万円以上の大規模な現場の指揮を執ることが可能です。資格保有者は企業にとっても価値の高い存在となるため、非常に重宝されます。

昇給や昇進しやすい

土木施工管理技士の資格を保有していることのメリットには、転職や昇給がしやすいという点も挙げられます。国や企業では、資格保有者に対して技術評価点という評価を与えており、土木施工管理技士1級の場合は5点、土木施工管理技士2級の場合は2点と定められています。そのため、企業は資格取得を促進し、自社の技術力を高めることで評価を向上させる動きがあります。資格取得により、さらに充実した働き方が実現できるでしょう。

まとめ

土木施工管理は、インフラ整備を通じて多くの人の暮らしを豊かにできる「やりがい」ある工事です。道路、橋梁、港湾など、幅広い分野で幅広く活躍できます。公共の場での工事が多く、完成後には利用者の喜ぶ姿を見ることができるので、大きな達成感を得られます。
土木施工管理技士は、主に土木工事の施工管理を行う国家資格です。資格取得をすることで、今後のスキルアップや昇進に役立ちます。収入アップにも直結するので、取得する価値は高いと言えます。土木施工管理の仕事は幅広くて大変ですが、業界内では高い需要があり、就職先には困らないでしょう。

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