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発注者支援業務の将来性とは?魅力ややりがいを解説

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2024.06.26

このページでわかること

  • 発注者支援業務は、国や地方自治体などの公共事業における発注者の業務を支援する仕事で、土木建設業界において将来性の高い仕事です。この記事では、発注者支援業務の概要や将来性、魅力ややりがいを解説します。

目次

  • 発注者支援業務とは何か
  • 土木建設業界の将来性から見る発注者支援業務の需要
  • 発注者支援業務の魅力

発注者支援業務は、土木建設業界において重要な役割を担っています。インフラ整備や災害復興の需要が高まる中、発注者支援業務の将来性に注目が集まっています。この記事では、発注者支援業務の概要や将来性、魅力ややりがいについて解説します。

発注者支援業務とは何か

発注者支援業務は、国や地方自治体などの公共事業における発注者の業務を支援する仕事です。ここでは、発注者支援業務の概要や仕事内容について説明します。

発注者支援業務の概要

発注者支援業務は、公共事業の発注者である国や地方自治体の業務を補助し、円滑な事業の進行を支援します。具体的には、設計書や図面の作成、積算、工事監理、検査など、発注者の業務を幅広くサポートします。発注者支援業務は、公共事業の質の向上と効率化に貢献しています。

発注者支援業務の仕事内容

発注者支援業務の仕事内容は多岐にわたります。設計段階では、設計書や図面の作成、積算業務を行います。工事段階では、工事監理や品質管理、安全管理などを行います。完成後は検査や引き渡し、アフターサービスなどに携わります。これらの業務を通じて、公共事業の品質と安全性を確保します。具体的な業務としては、以下のようなものがあります。

設計業務

設計図書の作成、設計内容の照査、設計変更への対応など

積算業務

数量計算、単価設定、予定価格の作成など

工事監理業務

施工計画の確認、工程管理、品質管理、安全管理など

検査業務

出来形検査、品質検査、引き渡し検査など


発注者支援業務に携わる技術者は、土木工学や建設マネジメントに関する専門知識と実務経験が求められます。

土木建設業界の将来性から見る発注者支援業務の需要

土木建設業界の将来性は、発注者支援業務の需要に大きく影響します。ここでは、インフラ老朽化対策や自然災害への対応、人材不足の観点から、発注者支援業務の需要について説明します。

インフラ老朽化対策における土木建設業界の重要性

日本では、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進んでおり、維持管理や更新が喫緊の課題です。国土交通省の推計によると、2033年には建設後50年以上経過するインフラの割合が加速度的に高くなります。土木建設業界は、インフラ老朽化対策において重要な役割を担っており、発注者支援業務の需要も高まっています。

インフラ老朽化対策では、既存インフラの点検、診断、補修、更新などが必要です。これらの業務を効率的かつ効果的に実施するためには、専門的な知識と技術を持つ建設コンサルタントの支援が欠かせません。発注者支援業務を通じて、インフラ長寿命化計画の策定や適切な維持管理の実施などを支援することで、安全で持続可能なインフラの維持に貢献します。

自然災害への対応における土木建設業界の役割

日本は地震、台風、豪雨など自然災害のリスクが高い国です。近年では、東日本大震災や熊本地震、各地での豪雨災害など、甚大な被害をもたらす自然災害が相次いでいます。土木建設業界は、災害復旧や防災・減災対策において重要な役割を果たしています。今後も自然災害への対応が求められる中、発注者支援業務の需要は高まると予想されます。

自然災害への対応では、被災地の早期復旧や再建、防災・減災インフラの整備などが必要となります。発注者支援業務では、復旧・復興事業の計画策定や設計、工事監理などを支援することで、被災地の早期復興に貢献します。また、ハード対策だけでなく、防災情報システムの構築や避難計画の策定など、ソフト対策の支援も行います。

土木建設業界の人材不足と発注者支援業務の需要

土木建設業界では、少子高齢化による人材不足が深刻化しています。特に、熟練技術者の退職や若手人材の確保難が課題となっています。人材不足は、公共事業の円滑な実施にも影響を及ぼします。発注者支援業務は人材不足を補い、公共事業の品質と効率性を維持するために重要な役割を担っています。

発注者支援業務の魅力

発注者支援業務には、様々な魅力があります。ここでは、大規模プロジェクトへの参画、社会的意義の高さ、キャリアアップの機会について説明します。

大規模プロジェクトに携われる

発注者支援業務では、国家的な大規模プロジェクトに携わる機会があります。例えば、高速道路やダム、橋梁などのインフラ整備や、オリンピックなどの国際イベント関連施設の建設などです。これらのプロジェクトに参画することで、技術力の向上やノウハウの蓄積が期待できます。

大規模プロジェクトでは、高度な技術力とマネジメント能力が求められます。複雑な設計条件や厳しい工程管理、多様なステークホルダーとの調整など、様々な課題に取り組む必要があります。これらの経験を通じて、技術者としてのスキルアップやキャリア形成を図ることができます。

社会的意義の高い仕事

発注者支援業務は、国民生活や経済活動の基盤となるインフラの整備に直接関わる仕事です。安全で快適な国民生活の実現や、地域経済の発展に貢献できます。東日本大震災などの災害復興においても、重要な役割を果たしました。社会的意義の高さは、発注者支援業務の大きなやりがいとなっています。

国民の生活や社会活動を支えるインフラを整備することは、土木建設業界の使命です。発注者支援業務では、その使命の実現に直接貢献することができます。自分の仕事が社会に役立っているという実感や、国民の暮らしを支えているという誇りを持つことができるでしょう。

キャリアアップの機会

発注者支援業務は、様々な現場で多様な経験を積むことができます。大規模プロジェクトに携わることで、高度な技術力やマネジメント能力を身につけることができます。また、発注者支援業務では、様々な分野の専門家と協働する機会も多いです。そのため、他分野の知見を吸収して視野を広げられます。発注者支援業務での経験は、建設業界でのキャリア形成に大きく役立つでしょう。

発注者支援業務で活躍するために必要なスキルと資格

発注者支援業務で活躍するためには、専門的な知識とスキルが必要です。ここでは、必要とされる経験とスキル、土木施工管理技士の重要性、コミュニケーション能力と柔軟性について説明します。

必要とされる経験とスキル

発注者支援業務では、土木工事の計画や設計、施工管理に関する知識と経験が求められます。CADなどの設計ツールの操作スキルや、積算ソフトの使用経験も重視されます。また、関連法規や基準、契約実務についての理解も必要です。

具体的には、以下のような知識とスキルが求められます。

・土木工学や建設マネジメントに関する専門知識
・設計図書の読解力と作成能力
・CADなどの設計ツールの操作スキル
・積算ソフトの使用経験と積算業務の知識
・工事監理や品質管理、安全管理に関する知識と経験
・関連法規や基準、契約実務についての理解

これらの知識とスキルは、大学や大学院での学習、実務経験、資格取得などを通じて習得することができます。
 

コミュニケーション能力と柔軟性

発注者支援業務では、発注者や施工業者、地域住民など様々なステークホルダーとのコミュニケーションが重要です。円滑なコミュニケーションを通じて、プロジェクトを成功に導くことが求められます。

また、発注者支援業務では、計画通りに事が進まないことも少なくありません。工事の進捗状況や現場の条件に応じて、柔軟に対応策を検討し、実行に移す能力が求められます。状況の変化に臨機応変に対応できる柔軟性は、発注者支援業務で活躍するための重要な素養といえるでしょう。

まとめ

発注者支援業務は、土木建設業界において重要な役割を担っており、将来性の高い仕事です。インフラ老朽化対策や自然災害への対応、人材不足の解消など、様々な課題に取り組むことができます。また、大規模プロジェクトへの参画や社会的意義の高さ、キャリアアップの機会など、魅力ややりがいも多いでしょう。

発注者支援業務で活躍するためには、専門的な知識とスキルが必要です。土木工学や建設マネジメントに関する専門知識、設計や積算、工事監理などの実務スキル、関連法規や契約実務の理解などが求められます。また、土木施工管理技士などの資格取得も重要です。

加えて、発注者支援業務では、コミュニケーション能力と柔軟性が重要なスキルとなります。発注者や施工業者、地域住民など、様々なステークホルダーとの円滑なコミュニケーションを通じて、プロジェクトを成功に導く能力が求められます。また、現場の状況に応じて柔軟に対応できる能力も必要です。

ナスキーキャリアには、発注者支援業務に関する豊富な実績とノウハウがあります。また、若手技術者の育成にも力を入れており、研修制度や資格取得支援など、キャリア形成を支援する体制が整っています。発注者支援業務への挑戦を検討している方は、ぜひナスキーキャリアへご相談ください。

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